モータースポーツはご存知でしょうか。クルマを使って運転技術のうまさを競う100年以上の歴史を持つ伝統の競技です。
F1(フォーミュラ)とかWRC(ラリー)とかWEC(ルマン)とかが有名ですよね。それらは世界の中でも頂点に君臨するモータースポーツカテゴリーとして有名です。
モータースポーツは裾野が広く既にポルシェをお持ちの方や、これから買おうと思っている方に参加して楽しんでもらえるものがいくつもあります。
ポルシェでなくともクルマを自在に操れた時の爽快感は格別なものがあります。
今回はポルシェの楽しみ方の1つとして、参加型のモータースポーツについて述べてみたいと思います。
モータースポーツでのポルシェの優位性
「ポルシェは改造をしなくてもサーキット走行に耐えうる基本的な性能を持っている。」
このことに尽きると思います。
モータースポーツは改造車じゃないと参加出来ないルールはありませんのでいじってなくてもスポーツ走行しようぜ!と言いたいところではありますが、車種によって向き不向きはあります。
そんな中ポルシェはモータースポーツに適した性能を持ち合わせいます。
速い車であることもさることながら速さ以外の耐久性などの性能も良いのです。
モータースポーツはどんな車種でもできますが、それで楽しく安全に走れるかは別問題です。車種の選択によっては怖い思いをすることもあります。
背の高い軽自動車でのスポーツ走行による横転などは怖いです。
また、ポルシェのスポーツカーは長時間走っても加速や制動の性能低下が起こりにくいことでも有名です。
本来はそのような性能を手に入れるには色々と装備が必要なのですがポルシェに関しては必要となることが少なく、追加費用が安く済みます。
ただし、モータースポーツをする前後での基本的な点検は必ず行いましょう。
初心者でも参加していいの?
大丈夫です。初めは皆初心者です。
初心者向けモータースポーツの競技やイベントが用意されているのでまずはそこから始めましょう。
初心者向けのイベントは
- スピードが出ないコース設定
- 1台ずつの走行
- 短距離
といった競技内容にすることで安全性を確保するとともに、車両に負担がかかりすぎないようにしているのが特徴です。
初心者向けイベントにはどのようなものがあるの?
初心者向けの参加型モータースポーツイベントで思いつくのは以下です。
- オートテスト
- サーキット走行講習会
- 走行会
- ジムカーナ練習会
それぞれどんな内容なのかをひとつずつ説明していきますね。
オートテスト
オートテストは近年JAF(日本自動車連盟)が主催している、草の根の参加型モータースポーツです。
広場にパイロンを並べたコースを1台ずつ走り、走り切るまでのタイムを競います。
似た競技にジムカーナ(後述)がありますがそれよりもスピードが低くなるように設定されていて安全です。
一時停止や車庫入れと言った他のモータースポーツではあり得ない要素を取り入れることによって運転の正確さを競います。
開催場所にも特徴があり、ショッピングモールの駐車場で競技が行われることもしばしば。面白いですよね。
また、ヘルメットやグローブなど他の競技では必須の装備も不要で本当に気軽に参加ができます。
当日参加枠も用意されていることがあるので買い物ついでにモータースポーツができます。マジで。
競技出場者でJAF会員の方は競技終わりに申請すれば「国内Bライセンス」が有償で発行されます。
騒音防止のため、参加車両はノーマルマフラーでの参加が規定されたりします。
サーキット走行講習会
スポーツ走行といえばサーキットを走りたい人が多いかと思います。
でも、いきなりサーキットで右も左も分からない状態で走るのは自分も周りで走っている人も危険です。
これからサーキットを走りたい方向けに車の基本的な操作を教えてくれるのが講習会です。
講習会はプロレーサーが主催するものも多く、初心者から中・上級者まで幅広い方が参加しています。
初心者はサーキットの安全な走り方を教えてもらえるのでここで基本を身につけることができます。
サーキットをパレード状態で数周してサーキットに慣れたり、ブレーキ特訓などを行ったりして脱初級者をめざします。
速く走ると言うことは考えずにサーキットのルールを守り、まずは安全に走ることが目的になっています。
上級者はプロに運転をしてもらったり、逆にプロに自分の運転を見てもらったりしてアドバイスを受けています。あと0.1秒タイムを縮める方法などを教えてもらっています。
走行会
走行会は複数台が一緒に走るサーキット走行です。
とは言っても他人との競技ではないので、各々が自分なりの課題や目標のタイムをクリアしていくことが主な目的です。
初心者クラス〜上級者クラスなどクラス分けをされて走行します。クラスの分け方は自己申告だったり、サーキットのタイムだったりします。
基本的には誰でも参加できますが、複数台が走るのでレベルは少し高めです。
なぜレベルが高めかというと、サーキットでのルールとマナーを守らないと他車を巻き込んだ事故になりかねなく気をつけることが多いからです。
自分の運転操作とは別に他車とのコミュニケーションを図りながらの走行になります。
初心者の方はまずは他車の追い抜き方よりも、他車からの安全な追い抜かれ方を学んでください。走行会は譲り合いの精神が大切です。
レベルは高いと言いましたが、行くサーキットの規模によってもレベルは変えられます。
小さなサーキットに行くことでスピード領域が下がったり、参加台数が少なくなったりするのでより初心者向けになっています。料金も安くなる傾向にあるのでおすすめです。
レベルが上がってくると模擬レースというレース形式のサーキット走行もできます。
ジムカーナ練習会
ジムカーナはサーキットや広場にパイロンを並べたコースを1台ずつ走り、走り切るまでのタイムを競います。
こちらは全日本選手権や地区シリーズなど競技として行われています。
ガチな競技ではあるもののMAXのスピードレンジが120km/hくらいまでなのでクルマを壊す心配は少なくなっています。
自分の運転技量が競技結果として反映されるのでサーキット走行を経験した方で、競技という舞台でさらに腕を磨きたい方に向いています。
ジムカーナ競技自体は中級者以上のレベル感になります。
競技となるとやはり敷居は高くなるので初心者の方はジムカーナの練習会にいきましょう。
本番同様のコース設定・初心者向けのコース設定など色々用意されているのでそちらで自分の課題に向き合いながらじっくりと練習ができます。
ジムカーナはテクニカルなコース設定になっているので、的確なスピードコントロールやラインどりなどの練習に最適です。
クルマを意図的にスライドさせることもあるのでスライドコントロールが学べ、クルマを速く走らせることはもちろん、サーキット走行時の緊急回避などでも役立ちます。
まとめ:ポルシェで遊んでみてね
ポルシェに乗ったらその性能の高さを試したくなると思いますが公道ではほとんど試す機会はありません。
一部の方は首都高やら箱根やらでその性能を試しているのかもしれませんがそれでは暴走族と変わりません。
私はこれからポルシェに乗る人にはそういう風には乗って欲しいと思いません。
初心者の方こそ、サーキットを走ることできちんとモータースポーツとしての技量が学べます。
そしてモータースポーツに触れる機会は意外と身近に用意されているものなのです。
どうせポルシェに乗るなら安全で上手くてかっこいい運転ができたら素敵じゃないですか。
だから、みなさんにはぜひモータースポーツという世界を通じて運転を楽しみながら上手くなっていただければと思います。
ポルシェで遊ぶのは楽しいですよ。
では。
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