ポルシェを買おうと思ったときに皆さん色々調べていらっしゃると思います。
でもポルシェは調べれば調べるほど様々な情報が出てきてどこまでの知識があれば買っていいのかわからなくなりがちです。
ディーラーマンよりも詳しい一般オーナーの方もゴロゴロいらっしゃる界隈ですのでなかなかハードルを高く感じてしまう面もあります。
そこで今回は、どれくらいの知識があればポルシェを買っていいのか、つまり何を知っていれば買っていいのかということについて書いてみたいと思います。
何を知っていれば買っていいのか、なんて書き方をしていると身構えてしまうかもしれませんがそんなに難しいことを書くつもりはありません。
ポルシェに関する基礎的なところだけわかっていればいいと思います。
- ポルシェのカテゴリー
- ポルシェの車種
- ポルシェのグレード
- ポルシェの装備(オプション)
この4つを知っておきましょう。
1. ポルシェのカテゴリーを知ろう
まず、ポルシェには様々な車種があり、それぞれ異なる特徴を持っています。自分がどのカテゴリーの車を求めているのかを明確にすることが重要です。
ポルシェといえども2ドアクーペから大型SUVまで販売しています。
分類としては主にスポーツ、セダン、SUVがあります。
- スポーツ: ダイナミックな走りと美しいデザインを誇る「911」、「ボクスター/ケイマン」
- セダン: スポーツ・高級・フォーマルを兼備した「パナメーラ」、電気自動車の「タイカン」
- SUV: スポーティな走りと実用性を両立した「マカン」、「カイエン」
2台くらいに絞って、車屋さんの判断を参考にして決めるなら全然ありです。
「ポルシェでかっこよければ何でもいい!」みたいな探し方は後悔するのではあまりお勧めしません。
まずはどのカテゴリーの車が欲しいのか考えましょう。
2. ポルシェの年式とモデルを知ろう
ポルシェは一度販売したクルマを同じ名前で長く販売する傾向があります。
スペシャルモデルを除き、一度しか使われない車名はほぼありません。
そのため長年の進化を重ねてきており、同一の車名でも年式・モデルチェンジによって大きく内容が異なります。
ということは、車名がわかっても年式や型式がある程度分かっていないと欲しいポルシェが探せません。
例えば、「911」は1960年代から続く長寿命のモデルであり、現在はシリーズ8代目となっており、歴代で形こそ似てはいますが年式によって全く別の車になっています。
さらにポルシェの場合は中古車相場が特殊で、古い年式が安く、新しい年式が高いという他メーカーでよくみられる構造になっていません。
911で言うと古い年式の「空冷エンジン」と呼ばれるエンジンを搭載しているものは軒並み値上がりしています。
一方で、年式が新しいものは新しいだけあってそれだけで高いですし、ポルシェの世界的な人気の高まりによって新車の供給が追いついていないので高止まりに拍車をかけています。
そのため限られた予算では狙える車種は必然的に絞られてくることになります。
3. ポルシェのグレードを知ろう
年式に加えてグレードを知ることも大切です。
ポルシェのラインナップの特徴として、同じ車種の中でもグレードによってかなり性能に差があることが挙げられます。
ポルシェは基本となるベースグレードでも高性能ですが、さらなる性能を求める顧客の為により高性能なモデルを用意しています。
年式によって中古相場が変わるのと同様に、グレードも相場に影響を及ぼしますので気をつけましょう。
997以降の911はおおむね以下のようなモデル体系になっています。
911 カレラ: ベースモデルで、バランスの取れた性能を提供します。
911 カレラ S: より高性能なエンジンとアップグレードされた装備。
911 カレラ 4 / 4S: 4輪駆動バージョンで、カレラとカレラ Sに対応。
911 カブリオレ:一般的な幌の屋根を持つオープントップ。
911 タルガ 4 / 4S: 半オープンボディのデザインで、独特のスタイルを提供。
911 GTS: 高性能と豪華装備のミックス。
911 Turbo / Turbo S: 高出力エンジンと高性能仕様、4輪駆動。
911 GT3 / GT3 RS: サーキット指向のモデルで、軽量化とNA高出力エンジン。
911 GT2 RS: ターボのハイパワーとレーシング技術のトップモデル。
これらのグレードは年式によっても変わります。
997世代の911は、ベースグレードの「カレラ」からハイエンドの「GT2 RS」まで幅広い選択肢があり、それぞれのグレードが異なる魅力を持っています。
色々なグレードがありますが、
カレラ:ベースグレード
カレラS:カレラの高出力版
ターボ:高級ハイテク思考
GT系:サーキットでのハイパフォーマンス追求
概ねこのように覚えておけばいいでしょう。
ポルシェが初めての方にはスタンダードグレードのカレラが主なターゲットになってくるでしょう。
4. ポルシェの装備(オプション)を知ろう
車種・グレードを決めたから早速探そう!と思いがちですがもう一つ、装備についても知っておく必要があります。
装備は主にオプションのことを指します。
ポルシェはオプションが多く、人気のオプションがついているかどうかでも同じ車種・グレードでも価格に差が大きく出ます。
装備がないと確かに安くなる傾向ではありますが、ポルシェの装備は走行にかかわる装備、快適に過ごせる装備など多岐にわたります。
安いからと言ってオプションが一つも無いと流石に寂しいです。
どれかひとつくらいはこの装備が無いと嫌だ、というものが探せばあるはずです。
後悔しないポルシェを選ぶためにもオプションについては研究をされることをオススメします。
オプションが充実してくるのはポルシェ911の997の世代のころなので997で導入されたオプション装備をまず覚えるといいと思います。
997での代表的なオプション装備は以下のようになっています。
- PASM(ポルシェ・アクティブ・サスペンション・マネジメント): 走行状況に応じてサスペンションを自動調整し、快適な乗り心地とスポーツ走行を両立する。
- スポーツクロノパッケージ: パフォーマンスを向上させる装備で、スポーツプラスモードの追加やダッシュボードのクロノメーターなどが含む。
- PCCB(ポルシェ・セラミック・コンポジット・ブレーキ): 高性能ブレーキシステムで、耐久性とブレーキ力が向上する。
- スポーツエグゾーストシステム: より迫力のあるサウンドを楽しめるエキゾーストシステム。
- クルーズコントロール: 長距離ドライブを快適にする自動速度調整機能。
- シートヒーター、シートベンチレーション: シートの快適性を向上させる機能。
- 電動シート・スポーツシート: 調整可能な座席で、運転の快適性を向上させる。
- スポーツステアリング:スポーティなデザインと機能を持つ。
代表的なオプションだけでもこれだけあります。
これに加えて、ホイールや内外装のオプションもあります。
そう考えると、全く同じ仕様の911は滅多にないんですね。
これらのオプションは新車購入時に選ばれますが、中古車選びでも重要なチェックポイントとなります。
自分にとって必要なオプションを事前にリストアップしておくと購入後の満足度が高まります。
ちなみに、私のポルシェ911(997.2)には、PASM(車高調装着により除去済)、スポーツクロノパッケージ、スポーツエグゾースト(社外の可変バルブマフラーに交換済)、電動シート、シートヒーターがついてました。
おおむね満足な構成ですが、クルーズコントロールが欲しいです(クルーズコントロールは後付け可能)。
人を乗せたい人はPASMがあったほうが乗り心地は良くなるので装備されている車両を探すのがおすすめです。
自分の満足のいくポルシェを見つけるためにオプションについても欲しいものを決めておきましょう。
まとめ:ポルシェの中古車を買う前に知っておきたい4つの基礎知識
ポルシェを購入する際には、車種、年式、グレード、装備(オプション)についての基本的な知識が必要です。
これらの要素を理解しておくことで、自分に最適なポルシェを見つけやすくなります。
年式が新しくても、グレードが良くても、自分にとって魅力的に感じるとも言えないのがポルシェ911の不思議さであり奥深さです。
自分が気に入った車を見つけられるように、どんなポルシェがいいか考えておきましょう。
人気の装備がついているポルシェは争奪戦になるので早い者勝ちです。
魅力的に感じるポルシェが掲載されたときに出遅れないようにあらかじめ考えておくことが大切です。
また、争奪戦をする以外にはポルシェの得意なショップにポルシェを探してもらうという方法があります。
私はショップに相談しに行ったときに中古車サイト未掲載の997.2を紹介され、運よく手に入れられました。
装備にこだわりたい人はショップで探してもらう方がおすすめで、ショップがある程度目利きをしてくれますし、その後のメンテナンスもそのままショップに任せられるのでそちらの方がいいと思います。
ショップに探してもらう場合には数ヶ月から数年かかる場合もあるので早めに希望の車種を相談して伝えておくのも大切です。
反対に中古車サイトに好みのものがあればラッキーで、契約をすれば1か月ほどで納車されるでしょう。
ポルシェの世界は深く、魅力的な車がたくさんあります。
自分にぴったりの一台を見つけて素晴らしいカーライフを楽しんでください。
では。
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