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【ポルシェ996・997前期】インタミ問題って知ってる?

ポルシェを知る
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年収300万円でポルシェ911に乗るフジシマです。

今回はトラブル・故障に関する記事です。

ポルシェ911(996、997前期)、同時期発売のボクスター/ケイマン(986、987)を検討している方には気を付けてほしいトラブルの内容となっております。

今回は安心して996、997前期を購入できるように

  • インタミ問題って何
  • 原因と対策
  • 発生確率

について書いていこうと思います。

結論から言いますと、インタミ問題の発生確率はそれほど高くないと言われているので996、997前期型だからと言って必要以上に警戒する必要はないかと思います。

ですが、知っているのと知らないのではクルマの寿命を左右することがあるかもしれないのでこの機会にぜひ知っておきましょう。

また、この世代には6番シリンダー問題という問題も存在するのでこちらも合わせて知っておくことをおすすめします。

インタミ(=IMS)問題とは

インタミ、すなわちIMSとはエンジンの動力をタイミングチェーンに伝達するシャフトであるインターミディエイトシャフトのことを指します。

このIMSが採用されている車種である、

911カレラ系

  • 996前期・後期
  • 997前期

ボクスター/ケイマン

  • 986前期・後期
  • 987前期・中期

において、IMS周辺(シャフト自体が原因ではない)にトラブルが起こってしまい最悪の場合はエンジンが破損に至ってしまうことがある、ポルシェのスポーツモデル乗りの間では有名なトラブルです。

ここには911のターボ、GT2、GT3などのいわゆる「役物」モデルは含まれません。

それらモデルは構造が異なっており、このトラブルが起きないためそちらを検討している方は関係のない話題になっております。

インタミ問題が起こる原因

IMSそのものが原因ではないと言いましたが、本当の原因はIMSにつながっているベアリングのガタです。

それによりIMSが変形・破損してしまいます。

そうすると、タイミングチェーンをうまく駆動できないことによるカムシャフトの作動タイミングにずれが生じます。

そして、最終的にエンジンが破損してしまうということになります。

カムシャフトの作動タイミングにずれが生じるとか考えたくもないですね・・・。

IMSにつながっているベアリングは3種類ある

  1. 1997~2000年式に使用されるベアリング(996前期)
  2. 2001~2005年式に使用されるベアリング(996後期~997前期途中)
  3. 2006~2008年式に使用されるベアリング(997前期最終モデルまで)

リスト1番目の初期のベアリングに関してはもともと耐久性は高いようです。

しかし、リスト2番目の2001年式からはなぜか耐久性の低いベアリングが採用されています。

リスト3番目のベアリングは2番目のベアリングよりも耐久性を増したものが使用されておりインタミ問題の対策が行われているようです。

つまり最も脆弱なベアリングは2001〜2005年式ということになります。

でも、どの世代でも問題は起こり得ますのでいずれの世代にせよオーナーやこれからオーナーになりたい方はこの問題は頭の片隅にでも入れておくべきでしょう。

ポルシェ・ジャパンによる対策

上記のリストでの2番目のベアリング(2001~2005年式の911:996後期~997前期途中)についてはポルシェジャパンによるサービスキャンペーンが対象となります。

ポルシェジャパンはこのべリングのタイプは耐久性を問題視しているようです。

一番手軽に安心して乗るならこのポルシェジャパンによるサービスキャンペーンを受けた個体を探すのがいいでしょう。

中古車市場にはサービスキャンペーン対象外の年式の個体も多く存在します。

それらについてはどのように検討していけばよいのでしょうか。

サービスキャンペーン対象外の車両

サービスキャンペーン対象外の年式の個体でも心配であればインタミ問題対策部品に交換することは可能です。

ただしポルシェジャパンによる交換だと部品がASSYでしか出ないため部品代だけでも20万円近くします。

インタミ問題が起こる確率

確率として明確な数字があるわけではありませんがインタミ問題が起こる確率は低いといわれています。

インタミ問題が発覚する個体については低走行距離の時から発覚する個体が多く、10万キロ近く走行してきた個体では発生する確率は極めて低いと考えられています。

そのためある程度の距離を走っている個体はむしろ問題ないといえます。

「低走行の極上車」のような個体ほど気を付けるべき問題といえます。

そういった低走行の個体を含むサービスキャンペーン対象外の個体に関してはポルシェ専門ショップによる点検・対策品への交換も行われています。

専門ショップが使う対策品はポルシェジャパンが用意するようなASSYではなくベアリングのみなので作業工賃を含めてもASSY部品代の20万円よりも大幅に安く交換作業が行えるようです。

インタミ問題は起こる確率が極めて低いといえますがどうしても心配な場合はインタミ問題に強いショップでクルマを探すといいでしょう。

まとめ:996、997前期は実績のあるお店での購入がおすすめ

繰り返しますが、ポルシェ911の996、997前期で話題になるインタミ問題でしたが、実際には起こる確率は低いとされます。

1番問題が起こるタイプのベアリング使用車についてはポルシェジャパンによるサービスキャンペーンが行われていれば心配ありません。

サービスキャンペーン対象外の個体についてはもともと耐久性の高いベアリングが使用されており、ある程度距離を走っている個体であれば心配はより少ないです。

それでも心配な場合や低走行の車両が欲しい場合はインタミ問題に詳しいポルシェ専門ショップが存在します。

ショップを訪ねてみてインタミ問題について親身になって話を聞いてくれるショップ、「ウチではこんな対策やってるよ!」って言ってくれるショップで初めから購入するのがおすすめです。

インタミ問題の心配が少なく乗れる個体を見つけたり、あらかじめ納車時に修理をしておけば中古の911の選択肢が格段に増えると思います。

特に996世代はかろうじて500万円以内でMTに乗れる唯一の911だったりします。それに安心して乗れるのは大きいと思います。

996や997前期はインタミ問題の「イメージ」が付きまといますがその問題で購入を諦めるのはもったいないです。986や987ボクスター/ケイマンの一部についても同様です。

正しい知識と情報を手に入れ安心できる個体を探してみてください。

では。

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