【3種類のAT】ポルシェ911のトランスミッションの種類は?

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ポルシェ911に乗っているフジシマです。年収は300万円です。

ポルシェに限らず、初めてスポーツカーの購入を考えているのであれば「オートマとマニュアルのどちらを選べばいいかわからない」「ポルシェでオートマってどうなんだろう」などの疑問があると思います。

今回はポルシェ911のトランスミッションについて書きたいと思います。

そもそもトランスミッションって?

車好きは知ってて当然ですが日本語でトランスミッションは変速機と呼ばれます。ギアチェンジするアレです。

エンジンの回転動力から適切なトルクや車軸の回転数を取り出します。エンジンそのものの回転数をタイヤにそのまま伝えるのではタイヤにとっては回転が早過ぎたり、力が足りなかったりするので適切な回転速度に変換をします。

そんなトランスミッションですが、自分で変速操作を行うマニュアルトランスミッション(MT)と機械が自動で変速してくれるオートマチックトランスミッション(AT)があります。

日本ではMTの普及率が低くATの普及率が圧倒的に高くなっています。

AT限定免許が導入されてから久しいのでMT車に乗ったことがない人、見たことすらない人も多いのではないでしょうか。

手動で操作するか、自動で操作するかの違いじゃん?と思うかもしれませんが、クルマ好き、スポーツカー好き、ポルシェ好きであれば重要な問題かと思います。

スポーツカーはMTの普及率が比較的高かったり、MTしか設定がなかったりしますが、ポルシェ911に関しては昔からATが存在しているので中古市場でもATを選ぶことができます。

ポルシェ911のATは3種類

ポルシェ911も歴代モデルの中ではMTとATのどちらも採用されています。

911のATには年式によって3種類あります。機構が異なっています。

  • 第1世代(1982年以前):スポルトマチック
  • 第2世代(1989~2008年):ティプトロニック
  • 第3世代(2009年以降):PDK

傾向としては1989年式までの古い型(930型)まではほとんどがMTでした。

第2世代以降はティプトロニックと呼ばれるATの普及がだんだんと進み、第3世代以降は生産される911のほとんどがPDKと呼ばれるATとなっています。

高年式な911ほどATの普及が進んでいるということになります。

1968〜1978年の911にはAT(スポルトマチック)の設定がありましたが人気がいまいちのために廃止されました。次世代のATが登場するまではATの販売空白期間がありました。

1990年以降はティプトロニック(Tip)という現代的なATが搭載されました。当時としては珍しいマニュアルモード付のATで、ATでありながらもドライバーが自由にギアをセレクトできるスポーツ性の高いものでした。高性能なスポーツカーでも普通の車のように、かつ難しい操作なしで滑らかに運転できてしまうのが魅力でこのあたりから911でもAT人気が高まり始めました。

2009年式以降はさらにスポーツ性を高めたPDKが登場しました。デュアルクラッチトランスミッション(DCT)を採用することにより、究極の変速スピードと伝達効率を追い求めたATとなっています。伝達効率がいいので燃費向上にも期待できます。

スポルトマチックの特殊性

完全なATとして扱うかは迷うところですが法律上はATに分類されるのでここで紹介しています。

操作はATとMTを合わせたような形です。

運転席足元にはクラッチペダルは見当たらず、2ペダルとなっています。

しかしセンターコンソールのシフトレバーに目をやるとHパターンのシフトであることがわかります。

つまりスポルトマチックはクラッチペダル無しのHパターンMTなのです。

現在ではまず見ない組み合わせです。

Hパターンと言うこともあり、自動で変速はしてくれないので自分でシフトレバーを操作する必要があります。

また機構的にもMTとATの融合のような形です。

クラッチとトルクコンバーターのどちらも持つミラクルな機構です。

ATがおすすめな人

  • 快適な911に乗りたい人
  • スマートに911を乗りこなしたい人
  • 最新技術の911を体感したい人(PDK)

ATの利点は何といっても快適性です。

自動でギアチェンジしてくれるのでアクセル・ブレーキ操作、ステアリング操作に集中ができます。

また右足のみで運転できてしまうので左足で重たいクラッチペダルを踏む必要がありません。

それに通常走行時は左手(右ハンドル車なら)も使わないので飲み物を片手に運転できたりします。うん、快適そう。

とにかく難しい操作が不要です。

911というクルマが持つ懐の深さと合わさり、スポーツカーなのにまるで普通の車に乗っているかのように運転できます。

デートの待ち合わせにさらっと乗り付けて彼女を乗せてスムーズに走り出す…。そんなことも夢ではないですね。

ごく稀にMT操作がかっこいいという女性もいるようですが見たことがないので都市伝説でしょう。

そしてPDKは最新技術が駆使されたギアチェンジが行われます。

変速時のスピードやそのタイミングはコンピューターによって制御されています。

そのためPDKはティプトロニックに比べて60%速い変速を実現したとされています。

当然MTよりも圧倒的に速い変速です。

同一車種にPDKとMTが設定されている車種では0-100km/hの加速タイムでもPDK搭載車のほうがコンマ数秒速いことが当たり前になっています。現代のレーシングカーはATが当たり前ですし。

高性能な911に乗りたい方はPDKがおすすめできます。

MTがおすすめな人

快適で高性能なATが台頭する中でMTがおすすめの人は以下の人です。

  • ギアチェンジやマニュアル車固有のテクニックを駆使して走りたい人
  • クルマを操っている感じを味わいたい人
  • 予算に余裕がある人

MTがおすすめな人はクルマを操作する「手間」を楽しめる人だと思います。要するに変人。

一般にMTの操作は「クルマを操っている感じ」が強いです。一言で言うと一体感があります。

エンストしないよう気を配ったり。MTならではテクニックがあったり。

そういう手間を惜しまず、適切な操作を行い、クルマが思い通りの動きをしたときは快感ともいえる喜びがあります。

ただし、中古車相場ではMT車はより趣味性・希少性が高いのでAT車よりも数百万円高額なプライスになる事がほとんどです。

それだけMTでのドライビングには価値があるということでしょう。

選び方の結論:どこに楽しさを感じるかで選ぶ

快適にスマートに乗りこなすことに楽しさを感じるのであればATがおすすめです。

「クルマを思い通りに動かす手間」が楽しみな人にはMTがおすすめです。

ATもMTもどちらにもそれぞれに良さと楽しさがあります。

それらを理解したうえで買った911であればどちらを選んだとしても後悔することはないはずです。

では。

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