年収300万円ながらポルシェ911に乗っているフジシマです。
ポルシェは消耗品の交換が高額になりがちです。タイヤやオイルなど、定期的な交換が推奨されているパーツでもなかなかなお値段が掛かってしまいます。
今回はその中でもクルマの走りに直結する「タイヤ」について書きます。
ポルシェに見合うようなタイヤは高額なものが多いですが銘柄を吟味すれば安くても満足できる性能をもつものを選ぶことも可能です。
ポルシェの純正タイヤは高額
ポルシェのタイヤが高額な理由は主に
- そもそものタイヤサイズが大きめ
- 有名ブランドタイヤを純正あるいは認定タイヤとしている
ポルシェの純正装備タイヤは主にミシュランのものが採用されており、後述の「ポルシェ認定タイヤ」にも多くのミシュランのタイヤが名を連ねています。
つまり、ポルシェが求める性能がそれらのタイヤには備わっているということになります。
しかし、それら有名ブランドのタイヤは高額になりがちです。
ポルシェ認定タイヤ
ポルシェ認定タイヤは通称「Nマーク付きタイヤ」、「Nタイヤ」、「N指定」などとも呼ばれることがあります。
まあ「N」があったらポルシェ認定を疑えということですね。
それらのNタイヤはポルシェが自らタイヤのテストを行い、要求される厳しい基準に達していることが求めれているそうです。
ポルシェ認定タイヤは全方位に対して高い性能を発揮するタイヤと言えるでしょう。それは間違いありません。
しかし、全方位に優れているとは言えども本当に全ての消費者にとってその性能が必要かと言われると私はそうは思いません。
このことに着目してタイヤを選ぶとコスパの良いタイヤが選択肢として浮上します。
ポルシェ認定タイヤ以外でもダメではない
ポルシェ認定タイヤの唯一の欠点は高額になりがちなところです。
では、認定タイヤ以外の価格が比較的安くなるものはダメかと言われると決してそんなことはありません。
人それぞれタイヤに対して求める性能は異なっています。自分が許容できる部分、気にならない部分の性能をあえて落とすことによりより安価にタイヤを手に入れられる可能性が出てきます。
一言にタイヤの性能と言っても以下のようなものがあります。
- ドライグリップ
- ウェットグリップ
- 燃費性能
- 静粛性
- 耐摩耗性
- 乗り心地
- 安全性
パッと思いつくだけでもこれだけの項目が挙がります。
ポルシェ認定タイヤはこれらの性能が非常に高いレベルで仕上げられているタイヤということになります。
しかし、繰り返しますが、全てのポルシェオーナーにこの高性能なタイヤは必要ないと考えます。こんなこと言ったら正規ディーラーや一部のオーナーには怒られそうですが。
例えば当ブログでよく話題にする996や997などは高級化路線が強くなる以前の世代の911なので静粛性はある程度無視できたりします。
そこらへんの世代(90年代終盤〜10年代序盤)のポルシェのスポーツモデルはそんなに元からそれほど静かではないので(汗)。
静粛性やそのほかの一部の性能レベルをある程度落とすことを許容できるオーナーの方はポルシェ認定タイヤの性能ではない高いコスパのタイヤを選ぶことで幸せになれる可能性が高まります。
高いタイヤと安いタイヤは何が違うのか
まず変わってくるのは乗り心地や静粛性などの快適性能です。
安いタイヤにもグリップこそ高いものはあれど、やはり快適性能は劣ってきてしまう印象です。
ここの性能分野は有名メーカーであれば威信と多額の研究開発費をかけてをかけて毎回新技術を投入してくる分野になります。
安いタイヤは研究費が抑えられているので快適性能の分野は2の次になりがちです。
次に変わってくる性能はウェットグリップです。
安いタイヤの中には排水性が良くないものがあり、ドライグリップは有名メーカー並みでもウェットグリップになると少々心もとない性能のタイヤがあるのも事実です。
あとはタイヤそのものが重くなる傾向にあるので燃費が少し悪かったりします。
しかし、価格の安いタイヤでも実績と信頼性のあるタイヤを選ぶことによりこれらのデメリットは最小限に抑えることができます。
安いタイヤのおすすめは?
安くていいタイヤ、それはアジアンタイアです。意外でしたでしょうか。
アジアンタイアは性能が悪い、安全性が低いなどと嫌う人がいますが実績のあるタイヤメーカーもあるので走りの性能や、安全性の面では必要十分なものがあります。
日本国内でアジアンタイアはモータースポーツ愛好家のサーキット用タイヤとして過酷な環境でも使われておりその性能は十分と言えます。
そもそも日本国内で販売されているタイヤに「危険なタイヤ」なんてものが存在するとしたらそんなものはとうの昔に輸入禁止になっているでしょう。
そこまで行かなくても、例えばとんでもない数の悪い噂話が立っている。とか。
現状そのどちらもないので、アジアンタイヤは並みの性能を持っていると考えるのが妥当でしょう。
ポルシェに乗る人でアジアンタイアを勧めてくる人はなかなかいないでしょうが、実際に使ってみれば普通に使えるタイヤということが分かります。
有名なアジアンタイアを選ぼう
アジアンタイアでも有名なものとそうでないものがあります。
アジアンタイア初挑戦の方はその中でも有名なメーカーのものを選ぶと安心してポルシェに乗ることができると思います。
有名どころでいうと
- ハンコック ベンタス V12 evo2
- ナンカン NS-25 / AS-2 +
- クムホ エクスタPS71
といったものがあります。
以下でこれらのタイヤについての価格などを記載しているので興味のある方は参考にしてみてくださいね。
ある程度スポーツ寄り設定のタイヤを選んでおけばドライグリップは問題ありません。
ドライグリップが高いタイヤは乗り心地や静粛性などの快適性能が低下する傾向にあります。
それが嫌な場合は各メーカーが出しているコンフォート寄りのタイヤをチョイスしてみましょう。
コンフォート寄りのタイヤでも問題はないと思いますが慣れるまでグリップレベルを探って運転をしましょう。
- タイヤの皮むき、ナラシをする(100km以上の距離を日常スピード領域で走らせる)
- アクセル、ブレーキは初めは優しいものを繰り返す。慣れてきたら強めてみる
- ステアリングの切り込みも慣れてきたら徐々に大きく・素早く動かしてみる
このような運転操作をしてグリップの「探り」を入れてください。
いくらコンフォートタイヤといえども公道でその全てを使い切るような運転をしては周囲に危険が及びますのでくれぐれもそのような運転はなさらないようにお気をつけください。
ウェットグリップはレビューなどを一応確認してから購入する方がいいでしょう。
安くても性能の良いタイヤ:まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回紹介したタイヤはいわゆるアジアンタイヤと言われるものです。
すでにたくさんのユーザーが使用しており、ポルシェ911でも使用している方も多くいらっしゃる実績のあるタイヤです。
ポルシェに乗っていてもやはり消耗品などにかかるお金は安く抑えられることに越したことはありません。
「こんなタイヤでは性能を全て引き出せない。ポルシェに履かせてはかわいそうだ」と嫌味なことを言ってくるおじさんもいるかもしれませんがそういう意見を私は気にしません。
どーせ公道しか走らないのに高いタイヤを履いてもそのメリット全てを享受できるとは思えませんからね。
そもそも、公道でポルシェの性能を全て引き出したら道交法違反になりますので。
「快適性能を引き出せない」という批判なら分かりますけどね。
公道で必要以上に高性能なタイヤを履くことは矛盾していることだと思います。あんまり誰も言わないことですが。
クルマそのものの性能は元々決まっているので高性能になっても仕方ありませんが後から変えられるタイヤについては無理してそこまでの高価格なものを求める必要はないと思います。
低価格でも性能に問題ないタイヤを選んで、浮いたお金でたくさんドライブに行けたらそっちの方が私は幸せなんじゃないかなと思います。
ちょっと脱線しましたが、今回のご紹介で皆さんの参考に少しでもなれば幸いです。
最後にですが、ポルシェはもともとが高出力な車種が多いです。
ドライコンディションでもウエットコンディションでもタイヤに頼り切るのではなく、自制心をもって安全な速度で運転することを心がけましょう。
高いタイヤでも安いタイヤでも限界はあります。
無限に無理な運転をさせることはできないことを心に留めておきましょう。
今回はアジアンタイヤの紹介でしたが、以下の記事ではフジシマが997に履かせるアジアンタイヤを検討しています。
よろしければ参考にしてみてください。
では。
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