日々のメンテナンスは大切です。そう分かっていながらもサボってしまいました。
そう。エンジンオイル交換を。
今回のブログネタは997後期型のオイル交換です。
- クルマを自分で整備してみたい
- オイル交換を安く済ませたい
- 作業の予約が面倒、思いついたら交換したい
という方はぜひご自身でクルマのエンジンオイルの交換をされることをオススメします。
自分で交換してみたいけどポルシェだし自分で交換できるか心配、という方は是非このブログを見て挑戦してみてください。
オイル交換を自分でしたことが無い方にも分かるくらい丁寧に書いていこうと思います。
自分でやれば2回目以降は節約になります(多分)。1回目は道具を揃える費用があるのでお店に出すのと変わらないくらいになってしまうと思います。
※挑戦した911は997後期型カレラです。年式・グレードより手順が異なりますのでお気をつけください。また、挑戦するときは自己責任でお願いします。
私の911の状態
私のポルシェ911は前回の車検での交換から約8000km程走行し、期間にして1年と4ヵ月ほどオイルの交換をサボってしまいました。
一般的にオイル交換は5000kmまたは1年の時間経過のうちいずれか早くきた方の交換サイクルで実施する方が多いです。
私のポルシェは明らかにオイル交換をサボり過ぎ、否、サボられ過ぎでした。
クルマは悪くありません。
遠出をする予定があったのでいい加減に交換しなければいけないと思い、いよいよ重い腰をあげました。
お店にやってもらえばいいのでは?
確かにそうです。
しかし、ポルシェ専門を謳うような信頼のできる工場は私の住んでる地域にはありませんでした。
あとお金も無いですし(ここ重要)。
それなら自分で交換してしまおうというわけです。
まずは必要な道具を準備しよう
今回は必要な道具をメインにネタにしています。
一から揃えると結構ありますがひと通り揃える必要があります。
実際の交換作業は次回のブログ記事にしています。
必要工具1(他のクルマでも使える基本工具)
・トルクレンチ
トルクレンチは緩みやしめ過ぎを防止するには必須です。
オイル排出のプラグとオイルフィルターのカップは規定のトルク(力)で締め付ける必要があります。
規定トルクに設定しておくとレンチからカチッと音が鳴り適切なトルクであることを教えてくれます。
・スロープ
これがあるとジャッキアップせずにオイル交換ができます。
ジャッキアップする場合でもポルシェは車高が低いのでスロープに乗せて車体下部の空間を確保する必要があります。
車体の下に潜って作業するには大体5〜15cmくらいの高さのスロープが必要です。
・スピンナーハンドル
ソケットがつけられる棒です。
効率よく回したりできる特殊な機能は付いていませんが力をかけて回す必要がある時はシンプルなこの棒を使います。
今回はオイル排出(ドレイン)プラグとオイルフィルターカバーを外すときに使用します。
・ラチェットハンドル(あると便利)
スピンナーハンドルで硬くしまったプラグやカバーを回したら効率よく外すために使用します。
工具を持ち直さずに一定方向に回し続けられるアレです。
トルクレンチで本締めする直前まで使えばこちらも効率よく取り付けが行えます。
・オイル受け(大きめ・8ℓ以上)
ポリタンクの側面をくぼませ、そこにオイルを受けるものを見つけました。
クルマから直接オイルを受けたら蓋を閉めてそのままガソリンスタンドに持ち込めるので重宝してます。
ちょっと保管に場所を取るのが難点ですが。
・オイルジョッキ
オイルをクルマに入れる道具です。小さすぎなければ大体どんなものでも使えるはずです。
このジョッキはノズルが長いのであらぬところにオイルをこぼしてしまうリスクが減らせます。
必要工具2(ほぼ997用工具)
- 8mmヘキサゴン(六角)レンチソケット
- 36mmオイルフィルターレンチソケット(もしかしたらPDKとMTで大きさが異なるかも)
↑このソケットとレンチを組み合わせて使っていきます。
必要消耗品・交換品
- エンジンオイル8ℓ
- オイルフィルター(991/997用)
- オイルドレンプラグ
- ペーパータオル
- パーツクリーナー(洗濯・掃除から自動車整備にまで使える便利な油汚れ除去剤)
- ゴミ袋
- 新聞紙
以上です。結構準備するものが多いですね。初めは揃えるのも一苦労ですが道具類を揃えればあとは消耗品・交換品を買えばいいので次からは楽になります。
オイルの選定
自分でオイル交換をするメリットと言えば自分の好きなオイルを入れられることですね。
一番の悩みどころでもありますが・・・。
今回は997用を探すのは初めてだったのでオイルを決めるまでに時間がかかりました。
街乗り程度ならそう性能に差がつくことは稀です。が、故障になったり不調になったりしたら悲しいのでそれなりに調べました。
選ぶ時の優先順位としては上からこの順です。
- 誰かが使っている
- 高額すぎない
- ヨーロッパ車用
- ポルシェ認証(出来れば)
具体的なメーカーと銘柄は以下のようなものを検討しました。
- ラブカ: ユーロスポーツ5w-40
- GR: MOTOR OIL Touring 0W-30
- AZ: CER-996 5W-50
- Mobil 1:High Performance 5W-50 8020
- Mobil 1: FS X2 5W-40
- MOTUL: 8100X-CESS 5W-40
- MOTUL: 300V 0W-40
色々な銘柄がありますがその中から検討した結果、、、
Mobil1 FS X2 5W-40
を入れることになりました。4L缶は5500円程で2缶、合計8ℓ、11000円くらいでAmazonで購入しました。検討した中では比較的低価格のオイルを選択しました。
このオイルは低価格ですがポルシェの認証(A40)を得たオイルとなっており、まぁひとまず安心は出来るオイルになっているはずです。
ただ、同一メーカーのもっと高いオイルも同じポルシェの認証を得ているのでどこに違いがあるのかは不明です。大人の事情である程度の品質があれば認証されているのかもしれません。
サーキットを走るならもう少し上の価格帯を検討しますが直近でその予定は無いのでこの銘柄で十分だと判断しました。
本当はショップで入れてもらったモチュールを入れたいのですがモチュールの4L缶は高価なので今回は購入を見送りました。
準備編は以上です。
今回登場した道具は997後期型に使うものなので他のポルシェ911を整備する方は違う道具が必要になりますの参考にしないでください。
まとめ
箇条書きだらけのブログとなってしまいました。
必要な工具は多いですが揃えてしまえば、たとえポルシェと言えどもいつでもオイル交換出来ますので頑張って揃えましょう。
次回はいよいよオイル交換作業について書きます。
では。
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