年収300万円のフジシマです。年収よりも高いポルシェ911に乗っています。
皆さんは自分の年収に見合った車を買うことを考えたことはあるでしょうか。
例えば、「自分の年収は500万円だから、新車でそれ以下がいいなあ」とか。
「自分の年収は300万円だから、中古で200万円以内にしよう」とか。
無意識のうちに年収の範囲内でクルマを買おうとしていないでしょうか。
年収以上の価格のクルマを買うことをリスキーな「悪」としていないでしょうか。
フジシマは今までに大学生時代に年間のバイト代の2倍以上の国産スポーツカーを買ったり、社会人になってからもフルローンでポルシェ911を買ったりしました。
これは「悪」でしょうか?
当時の私は「悪」とは思っていませんでした。そして、おそらく今も思っていません。
私なりの考えがあり、できるだけ「悪」とならないような購入することを心がけていました。
高額車の購入が悪(あく)ではない場合もある
場合によります。
一般的には悪になってしまう買い方をしている人が多いように思います。
実際に数字があるわけではありませんが9割以上の方は悪になるような買い方でしょう。
そもそも何を持って「悪」とするか。
「悪」となってしまう「物差し(基準)」は人それぞれなわけですが、私は「お金」を基準に「悪」かどうかを考えていきたいと思います。
自動車は年数が経過し、距離が伸び、内装や外装、走行に関する部品が劣化するほどその価値が下がります。当たり前ですよね。
残念なことに、走行してもしてなくても新車で生産された時から自動車の劣化は始まっていますので自動車の価格の下落は避けられません。
でも車種によってはその価格の下落には差があります。
車種はもちろん、クルマのカタチ、ブランド、年式などいろいろな要素でその差は生まれます。
数年後の価格の下落が大きいクルマが「悪」になります。
例えば、400万円で購入した自動車が、15年経過、15万キロ走行で下取り20万円になったとしましょう。
単純に400万円で買って、20万円で売ったので380万円が消えてしまった車の価値となります。
これは「悪」です。
15年で380万円を車に費やしたことになります。思い出や利便性は手に入れることができたでしょうが。
同じ15年乗るにしても消えてしまう価値がより小さくなるように購入条件や車種を選ぶことができれば金銭的な損失が少なくすみます。
これこそが高額車を買っても悪にならないパターンです。
買うことが「悪」になるクルマ、ならないクルマ
「悪」になるのはどんなクルマか。
例外はもちろんありますが基本的には以下のようなことです。
- 新車で買う
(=値段が高く、これから急激に価格が下落する可能性がある) - 特徴に乏しい汎用的な車を買う
(=その車を買う理由がない⇒価格が落ちる)
この2つが揃ってしまうと「失われる価値」が大きくなり、負債になりがちです。どちらか1つだけならまだマシですが。
例えば身近なミニバン。
大体10年も乗ればほとんど価値がなくなる車種がほとんどです。
具体名を出すのは控えますが某社のファミリー向けのミニバン。
新車価格300万円(乗り出し350万円~?)のミニバンは今中古で見てみると15万Kmのものが40万円とかで中古市場にならんでいます。これだと売るときは5~10万円くらいの売値になると思います。
新車で買ったとすると340万円くらいかかったことになります。
でもこれは「ミニバン」が悪いのではありません。ミニバンであること以外に特徴がないことが問題です。
ミニバンであっても特徴があれば高い価値を維持する車種もあります。
例えばトヨタのアルファードとか。
アルファードはただのミニバンあらず、ショーファーカーの役割もこなす高級ミニバンの位置づけ。
ひとつ前の型の14万Km走行の2015年式。ハイブリッドSR Cパッケージというやつ。
2015年は新車で550万円(乗り出し640万円~?)2024年3月現在、なんと250万円で店頭に並んでいます。
価格の残り具合が驚異的じゃないですかね。
前のオーナーは売るときにだいたい190万円~とか戻ってきたんじゃないでしょうか。
新車からの値落ちはそれなりにありますが、たとえば新車がでて3年目くらいの時に程度の良い中古を500万円とか450万円とかで買うことができれば値落ちの幅を小さくできます。
500万円で中古を買って6~7年乗って190万円くらいで売れれば実質310万円くらいでアルファードに乗れたことになります。さっきの某社の新車ミニバンより実質安く乗れていますよね。クルマ自体は高額なのに。
この考え方が「悪」にならない考え方です。
190万円もあれば次のクルマの頭金に十分になります。
将来の価値を見据えて車を買うことがとても大事なんです。
悪にならないためには?
単純ですね。悪になる車の買い方を反対のことをすればいいです。
- 中古車を買う(=既に値段が落ちている)
- 特徴のある車を買う
これを同時に満たせる車が良いです。
では当ブログでよく出て来るポルシェ911はどうでしょうか。極端な例かもしれませんが。
私の乗っているポルシェ911の997後期型は中古価格で550万円でした。
特徴は
- スポーツカー(=趣味性が高いと言う特徴)
- ポルシェ、その中でも911(=人気がある)
の2つにしておきましょう。本当はもっとありますが…!
どうでしょうか。私のポルシェ911は550万円で購入し、2年乗っています。
あと13年後この車が価値が100万円くらいまで下がるか。
おそらくガソリン自動車の公道走行が禁止でもされない限りポルシェ911の価格が100万円を切ることは無いでしょう。200万円くらいは残るんじゃないでしょうか。
むしろこの手の車は各メーカーの企業努力はあるものの年々市場に送り出しづらくなっているのが現状です。
ポルシェも911の992後期型ではハイブリッドを採用することが発表されるなど、「ピュア」なスポーツカーはいくらポルシェといえども作りづらくなっています。
似たような新車が世の中に出回らなければ中古車の価格も上がって行くのは当然のことと言えます。
中古価格が下落するどころか上昇している能性もあります。
スポーツカーはこの傾向が強く一時的に下りはするものの最後にはとんでもない値段になって大富豪しか買えなくなる、みたいなことが過去にも起こってきました。
長くなりましたが何が言いたいかというと、長年維持してきた愛車が資産になる可能性があります。
もし次の車に乗り換えることがあればその車を売却したお金で次の車を買うときの足しになりますし、もしかしたらそれで全て賄えてしまうかもしれません。
もし維持できなくて手放す場合でも売却金額が多いのはありがたいことです。
ポルシェ911はそのような車である可能性が高いのです。
911でなくても、BMWの歴代のM3やメルセデスベンツのAMGなどは安定した価格を保ち続けていますし、ここ5年ほどで中古価格が急上昇した国産90年台スポーツカーなどもそうです。
売る時のことも考えて車を選べるようになると、買う時の金額は多少高くても後々の金銭的なリスクが軽減されます。
そのようにリスクが軽減される車は購入価格が高くても「悪」にはならないといえます。
まとめ:金銭的「悪」にならない車を見極めよう
自分の年収以上の車を買う時にはその車を売る時までその価値が維持されそうかどうかで考えましょう。
ミニバンでもスポーツカーでも価値が維持される車であれば多少無理をして買っても後になって損をする可能性は低くできます。
これが悪にならないパターンでした。
私の場合は買った車がどちらも「名のあるスポーツカーである」ということを理由に、これから価値の下がる車種ではないと判断し、多少無理があったとしても購入を決意しました。
維持できなくなったら売ればいいやという考えでしたね。
反対に値落ちが激しい車種を買ってしまうとその車を売却したところで二束三文にしかならず人生が詰んでしまう可能性があります。最悪です。
そう言う車種を掴まないようにしましょう。
どうしてもその車種が欲しい場合は
- 最後まで乗り潰す覚悟で乗る(=価値が0になる)
- その車が不人気すぎて価値が突然0になっても生活できそうかを考える
- もう少し収入が増えてから考える
- その車の中古価格が安くなってから購入する(これが一番現実的)
ということを検討しましょう。
年収以上の車を買おうとするのは悪になるかは場合によります。
価値すぐに落ちてしまうような車種を買うことは悪です。
大金をはたいて買うべきではありません。
お気づきかと思いますが、この金銭的「悪」かの価値判断は年収以上の高価な車でなくても全ての価格帯の車に当てはまります。
安い価格帯の車でも「悪」にならない判断をしていけばお得に車に乗り続けることができます。
車の購入を考えていらっしゃる方はぜひこの判断基準を使って考えてみてくださいね。
ポルシェ911は中古でも高いように見えますが今後も価値が残る可能性が高いのでそういう面では安心して乗ることができてオススメですよ(結局ポルシェの宣伝)。
みなさんが長くお得に安心して乗れるクルマに出会えることをを願っています。
では。
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